眠れないことと、日中に何もしていないことは、たぶんつながっています


「夜眠れない」という相談を受けることがあります。よく聞いてみると、日中もほとんど活動していない、という方が多いです。

眠れないから活動できないのか、活動しないから眠れないのか。どちらが先かは、正直、本人にも分からないことが多いです。ただ、どちらか一方だけを直そうとしても、あまりうまくいかないと感じています。


昼と夜の境目が、あいまいになっていく

決まった時間に起きて、外に出て、体を動かして、また戻ってくる。この繰り返しがなくなると、体内のリズムを整える手がかりが減っていきます。

一日中家にいると、昼と夜の境目があいまいになります。眠くなるタイミングも、ずれていきます。「眠れない」という状態は、こうした生活リズムの乱れの結果として起きていることが少なくありません。

薬や睡眠環境の改善ももちろん大切ですが、日中に何をして過ごしているか、という部分が見過ごされがちだと感じています。


2. パフォーマンス向上のメカニズム

パフォーマンス向上のメカニズム

睡眠は仕事の成果を生み出す基本です

  • Point 01

    睡眠と集中力の相関
    良質な睡眠は集中力を高める基盤です。睡眠不足は注意力を低下させ、業務遂行能力を削ぐ要因となります。十分な睡眠を確保することで、判断力や問題解決能力が向上し、仕事でのパフォーマンスが高まります。
  • Point 02

    ストレス管理と睡眠
    睡眠はストレス管理にも大きく寄与します。質の悪い睡眠が続くと、精神的なストレスが蓄積され、仕事の効率が落ちることがあります。良好な睡眠環境を整えることで、メンタルヘルスを維持し、ストレスを軽減する役割を果たします。
  • Point 03

    長期的な健康とパフォーマンス向上
    睡眠の改善は短期的な成果だけでなく、長期的な健康にも影響を与えます。定期的な質の高い睡眠は、心身の健康を支え、持続的なパフォーマンス向上に寄与します。結果として、職場での成果を高め、精神の安定にもつながります。

精神障害者が抱える眠りの課題

眠れない夜が続くと、次の日の調子まで崩れていきます。うつや不安障害、双極性障害を抱える方にとって、この悪循環は珍しいことではありません。

ただ、「良い睡眠習慣を身につけましょう」と言われても、何から始めればいいのか分からない、という声をよく聞きます。ここでは、いきなり全部を変えようとせず、一つずつ試せることを挙げてみます。

起きる時間だけ、先に決める

眠る時間をコントロールするのは難しいですが、起きる時間は比較的決めやすいです。眠れなかった日でも、同じ時間に起きる。これだけを、まず1週間続けてみます。眠る時間を無理に整えようとするより、こちらの方が失敗が少ないです。

寝る前の30分だけ、決まったことをする

スマートフォンを見ない、というのは難しい方も多いので、「これをしたら寝る」という小さな行動を一つ決めます。白湯を飲む、部屋の明かりを少し落とす。内容は何でも構いません。同じ行動を繰り返すことで、体に合図を送る役割があります。

眠れない自分を、責めない

眠れないことに焦ると、その焦り自体が目を覚まさせてしまいます。眠れない夜があっても、それは失敗ではありません。「今日はそういう日だった」くらいに捉えておく方が、次の夜につながります。

ただ、正直に言うと、これらは一人で続けるのが一番難しいことでもあります。

睡眠の乱れは、本人が気づかないうちに悪化していくことが多いです。「最近眠れていますか」と外から聞いてくれる人がいるかどうかで、続けられるかどうかが大きく変わります。

だからこそ、一人で抱え込まずに、支援者や周りの人に今の状態を話しておくことが大切です。話すことで、生活リズムの乱れに周りが気づきやすくなりますし、無理に一人で頑張り続けなくて済みます。

うちでも、睡眠の状態を定期的に確認する場を設けています。改善策を一緒に考えるだけでなく、「眠れていない日が続いていますね」と、本人より先に気づいてあげられることが、支援の一番の役割だと思っています。

良質な睡眠は、仕事のパフォーマンスにもつながります。ですが、それ以前に、まずは一人で抱えないことから始めてみてください。


作業と睡眠の切れない関係

軽作業が担っているのは、疲労感より「区切り」

うちでの軽作業は、体力を使い切らせるためのものではありません。清掃や内職は、そこまで激しい運動ではないからです。

それでも意味があると感じているのは、一日の中に「区切り」ができることです。朝、決まった時間に来て、作業をして、決まった時間に帰る。この区切りがあることで、一日の輪郭がはっきりします。

輪郭がはっきりすると、体は「そろそろ休む時間だ」という感覚を取り戻しやすくなるようです。何もしていない一日は、始まりも終わりもぼやけたまま続いてしまいます。


「疲れて眠る」より、「安心して眠る」

軽作業をしたその日は、よく眠れた、という声を聞くことがあります。ただ、これを単純に「疲れたから眠れた」と説明するのは、少し違うようにも思います。

人と話した、任された作業を終えられた、今日一日をやり過ごせた。そうした小さな達成感や、明日への見通しが立つことの安心感の方が、実は睡眠に関わっているように見えます。

体を使うことより、心の負担が軽くなることの方が、睡眠には効いているのかもしれません。


無理に軽作業を増やしても、逆効果になることがあります

ここまで書いておいて言うのも変ですが、軽作業を増やせば増やすほど眠れるようになる、という単純な話ではありません。

体調が整っていない段階で作業量を増やすと、かえって心身の負担が増え、眠りが浅くなることもあります。ここでも、その時々の状態に合わせて、作業の量やペースを調整することが必要です。

睡眠の問題は、専門的な治療が必要な場合もあります。軽作業はあくまで生活リズムを整えるための一つの手段であって、治療の代わりになるものではないと考えています。


5. リハビリテーションと睡眠の連携


百聞は一見に如かず

美容室2
 


百聞は一見に如かず

新しい一歩を踏み出すならチャレンジラボで

ここまで読んで、少しでも気になった方は、まず一度見学に来てみてください。

説明を重ねるより、実際の作業の様子を見てもらう方が、雰囲気は伝わると思っています。プログラムは決まった型に沿って進めるものではなく、その日の体調やペースに合わせて内容を変えています。専門職が近くにいるので、無理をしすぎていないかは常に見ています。

正直に言うと、今のままでいいと思っている方より、何かを変えたいと思っている方に来てほしいと思っています。変化は、こちらが起こすものではなく、本人が「変わりたい」と思った時に初めて動き出すものだからです。我々にできるのは、その動き出しを近くで支えることくらいです。

一人で抱え込まずに済む場所かどうかは、来てみないと分からない部分も多いです。合わなければ合わないと、遠慮なく言ってもらって構いません。ご連絡、お待ちしています。


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