「相性が悪い」で片づける前に


「あの人とは相性が合わなくて」という言葉を、よく聞きます。

便利な言葉です。それ以上考えなくて済みますし、自分のせいでも相手のせいでもない、ということにできます。ただ、これで片づけてしまうと、そこで思考が止まります。

「向いていない」のではなく「やり方を知らない」だけ

コミュニケーション能力は、性格のように固定されたものだと思われがちです。ですが、実際にはトレーニングによって変化する部分の方が大きいと考えています。

これまでの複数のメタ分析(多くの研究結果をまとめて統計的に検証した研究)では、社会的スキルの訓練プログラムが、対人コミュニケーション能力の向上に対して穏やかから中程度の効果を持つことが繰り返し確認されています。発達障害のある方を対象にした研究でも、成人を対象にした研究でも、効果の大きさに差はあれど、訓練によって改善が見られるという結果が一貫して出ています。

つまり、「向き不向き」で片づけられがちなことの少なくない部分が、実際には「まだ練習していないだけ」だということです。




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2. スキルを磨き、夢を叶えるプログラム

自分の思考の癖を知ろう

実践的なスキルを身につけて、自信を高めよう

  • Point 01

    実践的なスキルへと導くプログラム
    当事業所では、さまざまな業務を通じて実践的なスキルを身につけるプログラムを提供しています。仕事をしながら、必要なスキルを習得し、自信を持って次のステップへ進むことができるようサポートします。
  • Point 02

    成長を実感できる環境
    私たちは、利用者一人ひとりの特性や興味に応じた環境を整えています。仲間との協力を通じて、成果を実感できることがさらなる成長の原動力となります。日々の努力が未来を切り拓くことを信じて、一緒に挑戦していきましょう。
  • Point 03

    人間関係の大切さ
    職場での人間関係は、自己実現に欠かせない要素です。私たちは、コミュニケーションスキルも大切にし、互いに支え合い、学び合う環境を作ります。仲間との繋がりが、あなたの未来をより豊かなものにするでしょう。

ソーシャルスキルの醸成

仕事を円滑に進めるために不可欠なソーシャルスキルは、職場での人間関係やコミュニケーションに大きな影響を与えます。特に、障がいを持つ方々にとっては、自分の気持ちや考えを適切に他者に伝えることが、仕事を通じて自己実現するための重要な要素となります。

ただ多くの人は「理解してもらえない」、「あの人とは相性が悪い」などと自分の都合のよい解釈で、関係構築を放棄する傾向があります。

冒頭の「相性」という言葉にもう一度立ち戻り、なぜそうなるのかを考えてみましょう。

相性という言葉が隠しているもの

「相性が悪い」という表現には、便利さと同時に、ある種の思考停止が含まれています。

会話がうまくいかなかった時、それが「タイミングの伝え方」の問題なのか、「相手の話の受け止め方」の問題なのか、「自分の感情の出し方」の問題なのかを分解せずに、まとめて「相性」という一言で処理してしまう。これでは、次に同じことが起きても、また「相性が悪かった」で終わってしまいます。

技法として捉え直すと、話は変わってきます。「間の取り方が早すぎた」「相手の話を最後まで聞いていなかった」というように、具体的な行動として特定できれば、次に直せる部分が見えてきます。


チャレンジラボで行っている作業を通じたコミュニケーションの練習も、根っこは同じ考え方です。

役割分担がうまくいかない、報告のタイミングがずれる。こうした場面が起きた時、「相性が悪かった」で終わらせず、「次はどう言えば伝わるか」を一緒に考えます。これを繰り返すことで、少しずつ、うまくいく確率が上がっていきます。

研究の知見と、現場で見てきたことは、ここで重なります。コミュニケーションは、生まれつきの相性で決まる部分より、練習で変わる部分の方が大きいということです。




「合わない」を、「違う」に変えていく場所


対人関係で困っている方の多くは、最初、うまくいかない原因を自分の外に探します。「あの人が分かってくれない」「職場が合わない」。

もちろん、そういう面もあるでしょう。ただ、うちで大事にしているのは、外を探す前に、まず自分の内側を整理することです。今日は、そのプロセスを3つの段階に分けて説明してみます。


第一段階:自分の受け止め方を、まず整理する

同じ出来事でも、受け止め方は人によって違います。「注意された」と感じる場面を、「否定された」と受け止める人もいれば、「教えてもらえた」と受け止める人もいます。

うまくいかない時、多くの場合、出来事そのものより、その受け止め方が問題をこじらせています。だから最初にやるのは、相手を理解することではありません。自分が何を、どう受け止めているのかを、一度言葉にしてみることです。

「なぜあの一言でこんなに落ち込んだのか」を考えてみると、意外と、出来事とは別のところに理由があったりします。この整理をせずに人間関係を良くしようとしても、同じところでつまずき続けます。


第二段階:ずれを、「悪」ではなく「違い」として見る

自分の受け止め方が見えてくると、次に気づくのは、相手との考え方の「ずれ」です。

このずれを、「相手が間違っている」あるいは「自分が間違っている」という善悪の話にしてしまうと、そこで関係は止まります。ずれは、単に違いです。悪いことでも、直すべきことでもありません。

うちの作業現場でも、進め方の違いから小さな衝突が起きることがあります。そこで「どちらが正しいか」を決めようとするのではなく、「そういうやり方もあるんですね」と一度受け止める。この一言があるかないかで、その後の関係が大きく変わります。


第三段階:違ったまま、対等に付き合えることを知る

違いを認めた先にあるのが、「違ったままで対等でいられる」という経験です。

これは、頭で理解するより、実際に体験してみないと分からないことが多いです。誰かと考え方が違っていても、一緒に作業を続けられた。意見が合わなかった日も、次の日にはまた普通に話せた。こうした小さな経験の積み重ねが、「違いがあっても、関係は壊れない」という実感を作っていきます。

この実感が持てると、自分自身のことも、無理に変えようとしなくてよくなります。自分は自分のままで、相手は相手のままで、それでも一緒にいられる。これが、本当の意味で自分と相手を受け入れる、ということだと思っています。


3つの段階をまとめると

  1. まず自分の受け止め方を整理する(出来事より、受け止め方に理由があることが多い)
  2. ずれを悪ではなく違いとして見る(善悪の話にしない)
  3. 違ったままで対等に付き合える経験を積む(体験してはじめて実感できる)

この順番を飛ばして、いきなり「相手を受け入れましょう」と言われても、なかなか実感が持てません。うちでは、日々の作業や関わりの中で、この3段階を少しずつ経験できる場を作っています。


対人関係で悩んでいて、何から手をつければいいか分からない方は、一度話を聞かせてください。

まずは、自分の受け止め方を一緒に整理するところから始めます。


百聞は一見に如かず

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百聞は一見に如かず

新しい一歩を踏み出すならチャレンジラボで

ここまで読んで、少しでも気になった方は、まず一度見学に来てみてください。

説明を重ねるより、実際の作業の様子を見てもらう方が、雰囲気は伝わると思っています。プログラムは決まった型に沿って進めるものではなく、その日の体調やペースに合わせて内容を変えています。専門職が近くにいるので、無理をしすぎていないかは常に見ています。

正直に言うと、今のままでいいと思っている方より、何かを変えたいと思っている方に来てほしいと思っています。変化は、こちらが起こすものではなく、本人が「変わりたい」と思った時に初めて動き出すものだからです。我々にできるのは、その動き出しを近くで支えることくらいです。

一人で抱え込まずに済む場所かどうかは、来てみないと分からない部分も多いです。合わなければ合わないと、遠慮なく言ってもらって構いません。ご連絡、お待ちしています。



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